目次03年2月号
巻頭言 「投句例会」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「めいばん句集」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


久美子
久美子・柳歩整理
柳歩・のりこ
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
北原おさ虫さん 
柳歩

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巻頭言

投句例会

 2021年の新年句会は、欠席投句例会となった。例年なら東樽さんのお弁当を肴にアルコールをいただき、たかこさんお手製のぜんざいもふるまわれて、一月下旬とはいえ新年らしい雰囲気の例会となるところである。残念至極だが、全国はもちろん三重県や鈴鹿市の現在の新型コロナ感染状況では、やむを得ないことだと言えよう。

 昨年は十二か月のうち、五回が投句例会だった。新型コロナが広がり始め緊急事態宣言が出されるに至った三月から五月と、いわゆる第二波の渦中だった八月、第三波が広がり始めた十一月である。ことに緊急事態宣言下では多くの柳社が対応に苦慮したようで、例会中止というところもあった。大きい柳社や参加者の多い例会では、投句例会への切り替えもすぐには難しかったのだろう。

 ところで、鈴鹿川柳会では、三年ほど前、欠席投句の方法を改めた。それまで欠席投句の用紙は三句連記で、選も基本的には出席者と分けてすることが多かった。ところが欠席投句が増えたこともあり、公平な選になるようにと、出席者が用いる句箋と同じサイズに切り分けられる用紙に一新し、出席・欠席両者の投句を混ぜて選をするようにしたのである。この結果、欠席投句者の入選率が上がり(統計を取ったわけではないが)出席者は苦戦を強いられるようになったが、出席すれば披講や席題互選、合評という楽しみもあり、特に異論が出ることもなかったと思う。

偶然ではあるが、コロナ下にあってこれが功を奏した。新しい方法が周知、定着していたため、スムーズに投句例会を行うことができたのである。さらに投句用紙の変更に伴い欠席投句料をいただくようにしていたので、投句例会が続いても会計的な心配が少ないのもありがたいことであった。

コロナが終息し通常の例会ができるようになるのをひたすら願うしかない現在だが、いざその日が来た時に、会に体力、気力が少しでも充実しているように、今は工夫していくしかないのかなあと思っている。
 
                                        久美子
 

 
すずか路より
頑張った自分を褒める大晦日 落合文彦
満月に心うばわれ焦がす鍋 竹尾佳代子
悪い根性持てば死ぬまで治らない 毎熊伊佐男
元日の日差し去年の雪解かす (いただき)けいこ
廃線を見詰め鉄路に佇つ電車 村井一朗
目玉焼ききれいな方は母の皿 西岡ゆかり
逢えないと思いが募る春を待つ 奥田悦生
大空へ叫びたくなるいい知らせ 鈴木裕子
年末年始越えて一息つく仕事 竹口みか子
凍てついた朝は土竜も寒かろう 瓜生晴男
賞味期限に抵抗僕も軽トラも 加藤吉一
日本語じゃだめなのかしら「エビデンス」 芦田敬子
知らぬ顔テレビで歌う大晦日 圦山 繁
卓球中継ラケット握り真似てみる 西川幸子
仲良しになれる気がする敵の敵 小川はつこ
冬の雨しおれた花が生き返り 水谷ちか子
特養のひとりで祝うお正月 長谷川健一
お若いと調子にのったツケが出る 小出順子
アンコール無くて出番のない楽譜 川喜多正道
カップ麺啜って海と対峙する 柴田比呂志
食べて出すそれが仲々むつかしい 竹内そのみ
休診の時を狙って歯が痛む 眞島ともえ
缶切りを死語にさせるかプルトップ 藤村洋子
いつからかお礼参りの初もうで 加藤峰子
日系の老人ホーム埋める鶴 福村まこと
消毒はしているのかな駅ピアノ 佐藤千四
厚化粧マスクで向かう大寒波 西野恵子
初詣での列遠巻きに見て散歩 瀬田明子
念のため二週間だけ外に出ず 満月庵
除雪車を操る人が神に見え 寺井一也
救急車呼んでも来ないかもしれぬ 西山竹里
親友の生い立ち五冊遺書となる 岡ア美代子
着る服に毎日悩む寒暖差 澁谷さくら
コロナ禍の今年はスロースターター 玉木りょうこ
「A・ショータイム」ポップコーンを用意する 神野優子
パンデミックいつまで続くぬかるみぞ 坂 茜雲
まあいいか老化の兆しスルーする 大川里子
マニュアルも自分に合わせシンプル化 岩谷佳菜子
通販で買うとカタログ攻めに遭う 西垣こゆき
お年玉娘に貰い老い確か 松岡ふみお
音のない時計に裁かれる故郷 坂倉広美
高かった庭石除去も金かかる 勝田五百子
万歩計歩幅と距離が縮む歳 竹島 晃
目が覚めて寝てたと気づく眠れぬ夜 橋倉久美子
噛む音も楽しんでいるおせんべい 北田のりこ
反省をするたび貼っておく付箋 中川知子
行くな来るなこれも幸い羽根伸ばす 河合恵美子
叩き上げと言ったわりには頼りない 吉崎柳歩
節分も桃の節句も来る暦 青砥たかこ
 

整理・柳歩

1月23日(土) 欠席投句会40名より

宿題「平均」 青砥たかこ 選と評
   平均に女子がご長寿小金持ち 竹島 晃
   いつだって平均台の上で住む 圦山 繁
 止  やじろべえ平均保つため揺れる 北田のりこ
 軸  平均寿命目指してゆるい道選ぶ 青砥たかこ
宿題 共選「違う」 小川はつこ 選
   名水と言われなければ判らない 柴田比呂志
   違ったら扉が開かない呪文 西山竹里
 撮り鉄は外 呑み鉄は中が好き 吉崎柳歩
 軸  退職後夫は無職妻は主婦 小川はつこ
宿題 共選「違う」 橋倉久美子 選
   インタビュー土俵とまるで違う顔 圦山 繁
   撮り鉄は外 呑み鉄は中が好き 吉崎柳歩
 止  酔うまでは味に違いがあった酒 福村まこと
 軸  郵便番号違い長旅した手紙 橋倉久美子
宿題「自由吟」 吉崎柳歩 選と評
   貸した金ふと思い出すコマーシャル 西垣こゆき
   わたしより潔癖性の食洗機 中川知子
 止  末っ子の癖がとれないまま老いる 加藤峰子
   ディスタンス守って入る露天風呂 吉崎柳歩
席題 無し
     
     
     
     
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 困る 』  応募112句
  15点  子の反論筋が通っていて困る 圦山 繁
  12点   一杯でやめられぬから困る酒 橋倉久美子
        本人はあまり困らぬ認知症 関本かつ子
  10点  どこに止めたか探し廻った駐車場 鈴木裕子
    9点    扱いに困ると捨てられるペット 西山竹里
        政治家が困り果てると出る持病 加藤吉一
    困ったらまずはスマホに聞いてみる 戴 けいこ
   8点  本人は聞こえぬ歯ぎしりといびき 橋倉久美子