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03年8月「透明」
03年7月「魔」
03年6月「弱い」
03年5月「オフ」
03年4月「動く」
03年3月「学校」
03年2月「ゼリー」

03年1月「許す」
02年12月「波」
02年11月「齧る」

02年10月「乱」
02年9月「米(こめ)」
02年8月「カード」
02年7月「拾う」

02年6月「写真」
02年5月「休む」

02年4月「痛い」
02年3月「春」
02年2月「のんびり」
02年1月「重ねる・重なる」
01年12月「畑」
01年11月「包む」   
01年10月「指
01年9月「ヒント
01年8月「膨らむ」
01年7月「キープ」
01年6月「眩しい」
01年5月「縛る」
31年4月「ぎくしゃく」
31年3月「しつこい」
31年2月「話」
31年1月「粘る」
30年12月「締まる・締める」
30年11月「パワハラ」
30年10月「吹く」
30年9月「覗く」
30年8月「夏休み」
30年7月「試合」
30年6月「響」
30年5月「五分五分」
30年4月「夢」
30年3月「荒れる」
30年2月「飛行機」
30年1月「名人」
29年12月「まじめ」
29年11月「みかん」
29年10月「読む」
29年9月「豆腐」
29年8月「壁」
29年7月「焼く・焼ける」
29年6月「さっぱり」
29年5月「負ける」
29年4月「普通」

29年3月「黄」
29年2月「引く」
29年1月「質問」
28年12月「悟る」
28年11月「痛い」
28年10月「秋」
28年9月「慣れる」
28年8月「文化」
28年7月「滲む」
28年6月「裸」
28年5月「腐る」
28年4月「血」
28年3月「酒」
28年2月「箱」
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27年5月「貫く」
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27年1月「値打ち」
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26年7月「腹」
26年6月「やっと」
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26年4月「溢れる」
26年3月「太い」
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25年1月「笑う」
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24年11月「約束」
24年10月「布」

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24年8月「かたち」
24年7月「粘る」

24年6月「音 」
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24年4月「家」
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24年2月「開く」
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前月入選句発表 お題「気の毒」応募 296 150人





































 


真島久美子 選(入選39
句)          
印は両方の選者から入選した句 
 
    気の毒な私お酒も飲めません 十音
    音痴だがみんな喜ぶから歌う 村田博
    慌てても慌てなくてもよく転ぶ 稲垣康江
    片恋に果てて気丈な曼殊沙華 永見 心咲
   *時々は同情もする週刊誌 福島亮也
    哀しみに暮れているのにまた肥る 平井美智子
   *気の毒な人だジョークが通じない 吉崎柳歩
    行員が気の毒そうに言った利子 あやめみのり
   *生真面目がいつも裏目に出るみたい 上田ひとみ
   *豊作のキャベツ畑で潰される 甲斐良一
    パン食い競争へ激辛のカレー 白鳥象堂
    ウナギには気の毒ですがいい匂い おさ虫
   *オーロラが出ないオーロラ見るツアー ホッと射て
    気の毒を聞く表情に気を使い 大西重郎
    ガンバレとアンチ巨人も声をかけ 颯爽
    怪しい奴だとネコが睨んでいる 柴田比呂志
    渋滞のベンツ横目に万歩計 山登爺
    気の毒な男が光る第二幕 平尾定昭
   *気の毒な方に傾くやじろべえ 田岡 修二
    今になり選挙に向かぬ顔と言う 奈良朱雀
    マスク顔逃亡犯に似てしまう 虹色くじら
   *違反切符気の毒そうに切るポリス 澁谷さくら
    気の毒な生き物かも知れぬヒト科 西岡ゆかり
    またボウズでしたか海が微笑んだ 柴田比呂志
    気の毒なニュース見ながら栗ご飯 東川和子
   *気の毒を肴に夜更けまで悼む 佐佐木雀区
    気の毒と思えば増してくる寒さ まみどり
    気の毒に一人残った村地蔵 木村行吉
    気の毒なくらい真面目な島豆腐 上平 祥
    口紅の新色たちがお気の毒 冬子
    わだつみの声が聞こえる海の底 真田 義子
    気の毒を絵にしたような顔ですが 福多郎
    判決は聞こえただろか墓場まで 安藤なみ
    同情の余地も無いほど飛翔体 清水克俊
   *身代わりになれるものならなっている 加藤 当白
    気の毒を通り越したら毒キノコ 颯爽
秀3  ああ弟晶子を誰が責めようや  あるふぉんそ
秀2  長雨に乾かぬままの蝉の羽 ムギ
秀1  フィクションの拳が強すぎませんか 都いとり

評      フィクションであるはずなのにズシンと残る痛み。本当は、ノンフィクションであること
      を気付いているのだろう。それでも「フィクション」だと言って欲しいのだ。
      傷口を覗くその目が嫌いです                 真島久美子
        

 

 









































 

吉崎柳歩 選(入選39句)

 

    ざんねんな王様だった菅首相 瀬田明子
    総理にはなれたがコロナ禍の最中 片山かずお
    事務方が被る総理のミステーク 竹中正幸
    5年間すべて無にしたフライング 小林 祥司
    アンカーの見せ場を閉ざすバトンミス 通せん坊
    負けたのにマイクを向けられる選手 戴 けいこ
    お気の毒恋人たちもディスタンス 正能 照也
    自宅療養せよと言われている独居 圦山 繁
    ワクチンの効き目ない人お気の毒 原 源次郎
    ワクチンも氷河期世代後回し じゅんたろう
    気の毒と言ってくれても癒えぬ怪我 青砥たかこ
    気の毒かどうかは分からない涙 大木雅彦
    顔つきで損してるよねあの人は こみち
   *生真面目がいつも裏目に出るみたい 上田ひとみ
   *時々は同情もする週刊誌 福島亮也
    デジタルに弱い上司の先が見え 奈良朱雀
    老人の闇深くするIT化 陽香
   *違反切符気の毒そうに切るポリス 澁谷さくら
    気の毒で一緒に探すコンタクト 高田桂子
   *豊作のキャベツ畑で潰される 甲斐良一
    気の毒な布団干されて叩かれて こやまひろこ
    本人に向かって言えぬお気の毒 坂本加代
    医者からは言われたくない「お気の毒」 西岡ゆかり
    気の毒なニュース我が身に置き換える 清水克俊
    幸せでないな悪口ばかり言う 鈴木由美子
    都合よく使われているお人よし 鈴木由美子
    「気の毒」と呟きながら茶を啜る すずき 善作
   *気の毒を肴に夜更けまで悼む 佐佐木雀区
    突然の訃報に言葉見つからず ねこママ
    眞子様の出自ゴールを遠くする 西山竹里
    天皇も素直に祝えない五輪 白鳥象堂
   *オーロラが出ないオーロラ見るツアー ホッと射て
    気の毒な人だと思う見栄っ張り 坂本加代
    もう誰も信じられなくなった背 上田ひとみ
    時間までお気の毒にを繰り返す 東川和子
    気丈さを見るとよけいに気の毒で 佐佐木雀区
秀3  気の毒とばかりは言えぬいい最期 澁谷さくら
秀2*気の毒な方に傾くやじろべえ 田岡 修二
秀1*身代わりになれるものならなっている 加藤 当白

評      対象者が親族なら「気の毒」ではなく「可哀相」だろう。だからこのケースは、かつて

   同じ釜の飯を食った親友か、志を一つにしてきた盟友の類なのだろう。  

   *気の毒な人だジョークが通じない            吉崎柳歩