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前月入選句発表 お題「旗」応募246句124人
 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 


 




 

 

秀3
秀2
秀1
 評

 軸


たむらあきこ選(入選36句)

   旗の波びりのゴールに温かい                    颯爽
    そう言えば国旗を揚げた日もあった                裕子
   白旗の陰で言い訳考える                  西垣こゆき
* 日の丸を最初に捜す万国旗                廣田千恵子
   先頭の旗を信じて反主流                          風来堂
* 先頭の旗をしっかり確かめる                  みぢんこ
   祝日に国旗掲げて後ろ指                   竹中正幸
   旗色が悪い言い訳するほどに                 氷川の杜
* 来たという証拠に旗を立てておく                 橋倉久美子
   風向きで旗は裏色表色                                                佐藤千四
   国民の都合にあわされる旗日                     由美
   旗色の悪さ多弁で煙に巻く                     風来堂
   鳥かごを抜けて旗揚げかんがえる             西村みなみ
   旗歌うこっちの水はあ〜まいぞ               山田みのり
   定年日妻に渡した旗手の役                片山かずお
   月面に一番乗りの星条旗                     岩堀洋子
   国王の逝去半旗がうなだれる                     颯爽
*  名所よりガイドの旗を見て歩く                   児玉純子
   日の丸へもう寄せ書きはさせられぬ               竹中正幸
   旗印選挙終わると霞み出す                  小原敏照
   旗振って敵と味方をより分ける               橋倉久美子
   日の丸を焼くと気勢のあがる国                吉崎柳歩
   曲線が食欲そそるうなぎの「う」                 かっぱ堂
   犬死にをしたくないなら白い旗                柳谷益弘
* 引き出しに永眠させてある国旗                   裕子
   とりあえず白旗揚げて落ち着かす                喜九郎
   顔を隠して日の丸を振っている                                 門脇かずお
   尖閣に国旗の意味を質される                 伊田網人
* 日の丸につけてあげたいコルセット             岡内知香
* ボロボロになっても旗の使命感                早川 トミジ
   ダイエット自分に旗を振っている                                          陽香
* バーゲンと書いてる旗が味方です              濱山哲也
   どなたにも染まらぬ「風」が旗印                新家完司
   死神がコメ粒ほどの旗を振る                     りのんぱ  
      似たような文句掲げて部旗並ぶ                 小田虎賢
   日の丸は弁当にだけ手を合わす                               北原おさむ
  日の丸の旗の下に多くの国民が死んでいった。戦後60年以上が経っても戦争の傷は癒えない。歴史に学び、世界の平和を祈りたい。
*  肩肘も張らねば旗になどなれぬ              たむらあきこ

 

 

 








 

 




 

 





 







秀3
秀2
秀1
 評

 軸


吉崎柳歩選(入選33句)


  毎日が旗日のような定年後            伊田網人
  白旗を揚げて離婚の危機回避          きぃろっく
  妻の待つ港へ帰る大漁旗             沢田正司
  今時のデモに目立たぬ赤い旗          川喜多正道
  泥仕合白旗揚げた方の勝ち              伯林
  白旗がいつも立ってる下戸の席          加藤吉一
  何事もトップでいたい星条旗           松谷大気
  罪のない国旗をすぐに燃やす国          佐藤彰宏
* 引き出しに永眠させてある国旗            裕子      
* 日の丸につけてあげたいコルセット        岡内知香
  あやふやな陣地に立っている国旗        西垣こゆき
* ボロボロになっても旗の使命感         早川トミジ 
  孫請けの事故には遠い安全旗           加藤吉一
  日の丸をつけて紅鮭回帰する           豊後分子
  勝ち組のためだけにある優勝旗           まりえ
* 名所よりガイドの旗を見て歩く          児玉純子
  観光地の旗と小さな旅をする          柴田比呂志
   甘い香りしてくるガイドさんの旗           伯林
  やっかいな仕事を旗に押し付ける         尾崎なお
  根性と書かれた旗がひるがえる          ツチノコ
* 先頭の旗をしっかり確かめる           みぢんこ
  日の丸のドレスで魂を包む            泉水冴子
  沿道の旗からもらうエネルギー          大釜洋志
* 肩肘も張らねば旗になどなれぬ        たむらあきこ
* バーゲンと書いてる旗が味方です         濱山哲也
  末席に日和見主義の旗がある           大釜洋志
  因縁をつけられている旭日旗           石橋芳山
  日本の旗は魂抜いてある             辻内次根
  旗振られオーバーヒートしたわたし        吉田梨花
  要するに笑顔わたしの旗印             まりえ
* 来たという証拠に旗を立てておく        橋倉久美子
* 日の丸を最初に捜す万国旗           廣田千恵子
  いい風に出会い仕合せそうな旗         早川トミジ
 強すぎても困る、無風はなお困る。ほどよい風が吹いてくれるのが何よりも仕合わせなのだ。「旗」は自分のことなのだろう。
  ウイニングランの国旗は平和主義         吉崎柳歩