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25年7月「予防」
25年6月「根」
25年5月「ほどほど」
25年4月「首」
25年3月「底」
25年2月「脱」
25年1月「笑う」
24年12月「閉じる」
24年11月「約束」
24年10月「布」

24年9月「旗」
24年8月「かたち」
24年7月「粘る」

24年6月「音 」
24年5月「焦る」
24年4月「家」
24年3月「勇気」
24年2月「開く」
24年1月「踏む」

23年12月「強い」
23年11月「盗む」

23年10月「風」
23年9月「酒」
23年8月「電気」

23年7月「薄い」
23年6月「道」
23年5月「干す」
23年4月「欲」
23年3月「祈る」
23年2月「敵」
23年1月「どきどき」

22年12月「不便」
22年11月「探す」
22年10月「うんざり」
22年9月「帽子」
22年8月「切る」
22年7月「苦手」
22年6月「ガラクタ」
22年5月「弱い」
22年4月「桜 」
22年3月「待つ 」

22年2月「丁寧 」
22年1月「限界 」
21年12月「走る 」
21年11月「本気 」
21年10月「薬 」
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21年8月「目 」
21年7月「避ける」
21年6月「軽い」

21年5月「手紙」
21年4月「華やか」
21年3月「きっちり」
21年2月「 ゆとり」
21年1月「 試す」
20年 12月「切替え」
20年 11月「力」
20年 10月「辞書」
20年 9月「客」
20年8月「住む」
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20年6月「休む」
20年5月「野放し」
20年4月「取る」 
20年3月「けち」
20年2月「けなす」
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前月入選句発表 お題「卵」応募 279句 141





































 


丸山 進 選(入選39句)

        職さがし金の卵の孫の代                              氷川の杜
        親鳥が卵に描く目鼻立ち                                             塚越孝一
       昨日まで卵だった娘指図する                  中川喜代子
     *溶き卵足してふんわりしませんか                 尾アなお 
       卵かけご飯が美味い妻は留守                     はるか
     *レシピなどいらぬ男の卵酒                    角丸弘之
     *卵割る 明日への扉開くため                   高浜広川 
       するまいぞゴジラのたまご孵る海              アズスン安須
       ほろ苦いのも入れました卵綴じ                  東川和子
       もう一人くらい卵で産むつもり                     こみち
       見る夢はウナギの卵ザックザク                 三好光明
       一卵性双生児にも明と暗                     きぃろっく
     *卵にも風雅押しつけ月見蕎麦                                      圦山 繁
       生い立ちを語る間もない生卵                  柴田比呂志
     *届かない夢に卵を産み付ける                   有馬渚
       戦争の卵そろそろ孵化をする                      万彩
       困ったらいつも卵に頼み込む                  小谷小雪
     *割れるまで何の卵かわからない                廣田千恵子
       人間の卵毎月捨てていた                     安藤なみ
       目玉焼きいつもウインクばかりです               田地尚子
       地球とは宇宙の釜のゆで卵                       永見心咲
       冷凍の卵子がじっと待つデビュー                瀬田明子
       木訥な笑みを巻いてるオムライス                  十六夜
       卵型の母が生んだベース顔                    高田桂子
        しんなりと金の卵も燻し銀                        斉尾くにこ
       恐竜と象の卵の比べあい                      東川和子
       ノックされひよこになれぬ生卵                アズスン安須
     *投げられて卵は武器になっていく                   杉山太郎
     *真っ白な白衣が医者の卵だね                    毛利由美 
       アルバムのところどころに茹で卵                  田村ひろ子
       老人の卵となって公園デビュー                     新家完司
     *スクランブルエッグになって嫁にいく               大田はる
       托卵のように初孫預けられ                     伊田網人
       特売の卵抱えてレジ二度目                       紫敷布
       生まれたくないとは言いにくい卵                 加藤ゆみ子
     三つ星のシェフより卵かけご飯                 高田まさじ
秀3   指触れた時に産みつけられた恋                 竹内いそこ
秀2  原子力夢の卵が見た悪夢                   北原おさむ
秀1*孵らない卵をひとつ抱いたまま                   こみち
 切望しても叶わない望みやつぐないを誰も持っている。卵を抱くに喩え        たのは切なくも生きることの強さを思う。
    戦争を卵の中で聞いていた                    丸山 進

 

 









































 


青砥たかこ 選(入選39句)


         割れやすい卵を胸に秘めている                  闘句朗
     *届かない夢に卵を産み付ける                    有馬渚
       卵焼き残した皿を下げられる                  竹中正幸
       その羽で包んでほしいまだ卵                 柴田比呂志
       ライバルもきっと飲んでる生卵                  沢田正司
     *真っ白な白衣が医者の卵だね                  毛利由美
       ひび割れた卵の殻に聴診器                    闘句朗
       不景気に金のタマゴが腐りかけ                おかのマン
       首候補金の卵の成れの果て                      香山
       親亀になれる卵はごく僅か                    吉崎柳歩
       プライドの卵傷などつけさせぬ                 伊東志乃
       生まれても生まれていないまだ卵                はらっぱ
       卵の値夫の給料正比例                      田地尚子
     *卵割る 明日への扉開くため                   高浜広川
       私にもあった卵のような肌                     岡嶋義幸
     *投げられて卵は武器になっていく                杉山太郎
       アラフォーが焦れる卵子に適齢期                  奥村吉風
     *レシピなどいらぬ男の卵酒                       角丸弘之
       焼きも良し卵1つの万華鏡                     安井紀代子
     *割れるまで何の卵かわからない                廣田千恵子
       どう料理しようかボクの卵たち                   猫じゃらし
     *スクランブルエッグになって嫁にいく                 大田はる
       私の夢を繋いでいるカラザ                     加藤ゆみ子
        落ち着かぬ卵切らした冷蔵庫                  西垣こゆき
         卵とじ財布ピンチの救世主                     高田桂子
         卵が割れる度に世界が微動する                  寺川弘一
        抱卵の鳥の目配り気の配り                    光畑勝弘
        孫を抱く半熟卵抱くように                    高田まさじ
        安売りの卵のどこか薄い味                       竹中正幸
      *溶き卵足してふんわりしませんか                 尾アなお
        センターに置いた卵が腐ってる                    有馬渚
        たまご吸う80歳のアスリート                     江利子
      *卵にも風雅押しつけ月見蕎麦                     圦山 繁
        こだわりがありますたかが卵かけ                甲斐良一
        ママシェフの卵は万能グルメ味                   岩窟王
     半熟にすると卵も色っぽい                    橋倉久美子
秀3  温泉たまご中途半端な女です                            桐壺
秀2  猛暑でも卵を産んでくれている                  門脇かずお
秀1*孵らない卵をひとつ抱いたまま                    こみち
  孵らない卵は、やはり夢。抱いたまま、いまだ諦めきれない思いがせつない。秀2の猛暑でもは超現実的でよかった。
軸    わたくしは卵扱い要注意                             青砥たかこ