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前月入選句発表 お題「潜む」応募 287 145人





































 


毛利由美 選(入選39句)
         
印は両方の選者から入選した句

       強がるも淋しさ潜む母の声                          沢田博昭
   *本心はここか2ページ四行目                        いわさき楊子
         寄り添って潜んでいます要介護                        青砥和子
    瘡蓋の下に潜んでいる微罪                          高浜広川
    パトカーが潜みせっかち待っている                      圦山 繁
    夕間暮れ恋の潜んでいるベンチ                         和田洋子
    僕だっていざという時俺になる                            夢庭
    親切な電話に魔物潜んでた                            端流
   *追伸に潜ませておく僕の意地                          おー寒
    息潜め医師の言葉を待っている                      青砥たかこ
    赤く塗るネイルに潜ませた野心                        汐海 岬
    非正規がアベノミクスに潜んでる                       岩堀洋子
    褒めている義母の言葉に棘がある                      はぐれ雲
    中東の支援に潜む血のリスク                         圦山 繁
    末席にここ一番の不発弾                           大釜洋志
    妙齢の才女におじさんが潜む                           伯林
   *草食の男が潜むマンガカフェ                         大木雅彦
    災いが静かに潜む大自然                            ねこママ
    義理チョコに潜む期待は倍返し                           pp
   *次回作潜ませている終わり方                          やひろ
    藁塚でノラは密かに子を育て                          よしひさ
   *強面の伝わりにくい恋心                              紫敷布
   *水虫が夏まで眠る足の指                          西垣こゆき
    活断層あちこち潜む日本地図                          わこう
    ネット裏でしてやったりの愉快犯                       加藤吉一
   *潜んでる像を取り出す木彫師                        船岡五郎
    押印に地獄が潜む契約書                          はぐれ雲
    ベテランの深く静かに潜む技                         大釜洋志
    帰り際何かあるなという空気                            国東
    九条に潜む獅子身中の虫                           バリバラ
    ええかっこしている僕はさびしんぼ                     上田ひとみ
    ここですと岩の陰からふきのとう                       小出順子
   *銀杏が潜む正しい茶碗蒸し                           吉崎柳歩
   *ジェラシーの潜む喝采浴びている                        相模秋茜   
   *健診を隠れ肥満がすり抜ける                            颯爽
    ネット裏イイネに潜む仲間内                            柊二
秀3*懐に潜ませているドラえもん                          渋谷重利
秀2*近づくとぼやけてしまう点描画                          笹田しま
秀1   商売気オブラートしておもてなし                       竹中正幸
 面白い句がたくさんありました。秀1:ただではおもてなしをしない気概。秀2:大局を見極める大切さ。秀3:頼りになるもの、今ならスマホ?
    ウィルスが体内で待つ惹起の日                       毛利由美

 









































 


吉崎柳歩 選(入選3
9句)


     義理チョコに潜む言えない恋心                          ミント
         原発に潜む利権の根が深い                          岡嶋義幸
    お笑いの素質潜んでいた我が子                       丸山 進
    ハイド氏がときたま声を掛けてくる                       柳谷益弘
    堂々と店を構える逃亡者                             松谷大気
    母が棲む三面鏡の左側                                桐壺
    通り魔とテロの間をすり抜ける                          杉山太郎
   *懐に潜ませているドラえもん                         渋谷重利
     *ジェラシーの潜む喝采浴びている                      相模秋茜
    ほほえみに潜む爆弾低気圧                          斉尾くにこ
    掻きあげた髪に潜んでいる魔性                       安藤なみ
   *潜んでる像を取り出す木彫師                         船岡五郎
    言の葉の裏に潜んでいた答え                         松尾冬彦
   *追伸に潜ませておく僕の意地                           おー寒
    潜ませておくと増殖する不満                           おー寒
    マドンナの笑窪に潜むしたたかさ                        しげのり
    単身赴任どこかに潜む妻の影                           康文
    順不同の中にも潜む自尊心                           名賀久
   *草食の男が潜むマンガカフェ                         大木雅彦
   *本心はここか2ページ四行目                       いわさき楊子
   *近づくとぼやけてしまう点描画                         笹田しま
   *水虫が夏まで眠る足の指                          西垣こゆき
    いつまでも心に潜むにくい人                            夢香
    かくれんぼ早くわたしを掴まえて                         こみち
   *強面の伝わりにくい恋心                             紫敷布
    ずるいとこいっぱいあって私です                       上田ひとみ
   *健診を隠れ肥満がすり抜ける                           颯爽
    体調は悪くならない潜伏期                          西山竹里
    小さい方の箱に潜んでいるホンネ                    いわさき楊子
    フロイトに詮索される俺の夢                         甲斐良一
    余力まだあり徳利を振っている                      柴田比呂志
    目指すのは富国強兵なんですね                       佐藤彰宏
    かゆいのもくしゃみも我慢して潜む                    橋倉久美子
   *次回作潜ませている終わり方                          やひろ
    潜んでいると息をするのも忘れそう                    竹口みか子
    嬉しさを隠しきれない指の先                        田村ひろ子
秀3  追伸にネズミ花火を潜ませる                         木漏れ日
秀2  本命のチョコですどうぞ気がついて                       岡本恵
秀1  潜むには隙間が少し狭すぎる                       橋倉久美子
 どういう状況でそこに潜むことになったのかは分からないが事は緊急を要する。潜むための隙間は広すぎても困るが狭すぎるともっと困る。簡潔で無駄のない表現。
軸 
*銀杏が潜む正しい茶碗蒸し                           吉崎柳歩