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28年1月「軽い」
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24年2月「開く」
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前月入選句発表 お題「 裸 」応募 310 156人

 





































 


濱山哲也 選(入選37
句)          
印は両方の選者から入選した句

        裸から大女優へとジャンプする                            こみち
        ヌードにも自信がなくて小糠雨                           児玉浪枝
        マスコミに裸にされる私生活                          すずき善作
        女優にはいつか勝負の脱ぎ処                          竹中正幸
        スッピンは多分心のフルヌード                            良馬
        気取っても裸になれば皆同じ                            ねこママ
     *妻の背にホクロ見付けて真珠婚                        結城昭信
        自由形でも裸では泳げない                           平尾定昭
        アラセブン裸になるの二苦労                          かっちゃん
     *袋とじにして慎みのある裸                             西山竹里
     *オキシトシン孫とお風呂の日曜日                         由美子
        裸銭あのぬくもりを忘れない                           澁谷さくら
     *剪定しすぎて裸になった枝                           川喜多正道
     *夫から離れ見上げるダビデ像                              わこう
     *ファッションを究め裸にたどりつく                           早人
        ふとももが一番好きな風呂あがり                             裕子
        人前で裸になれぬ齢になり                            八十日目
     *幼子がリカちゃん人形服脱がす                         アカエタカ
     *全裸より半裸のほうが恥ずかしい                       田村ひろ子
        安心をしろと言ってるほぼ裸                         アズスン安須
        裸にはなれるが服が拒絶する                           杉山太郎
        混浴の入り口に下駄婦人物                           平尾定昭
        誘われて若気の至りへアヌード                          三浦芳子
        感情は厚着で設計丸裸                               森下博史
        裸眼では見てはいけないものがある                       ころのすけ
        一枚のタオルじゃ隠せない裸体                         永見心咲
        着ていてもあんまり意味のない水着                       きぃろっく
        高級な裸だからと袋綴じ                              かきくけ子
        ゲイジュツ家すぐに裸にさせたがる                          おさ虫
     *重力に逆らった日もある裸身                                由美
        お風呂でのパパの背中は長いなあ                         佐藤千四
        妻の裸体もう見たくない見たくない                        新家完司
        もうダメか裸を見ても火が付かぬ                           光明
        文春が勝ち続けてる野球拳                           星野睦悟朗
秀3*裸では役目が果たせない案山子                        吉崎柳歩
秀2  定位置に乳房を戻す終い風呂                          田地尚子
秀1*定年になり裸だと気づく朝                            月波与生
評    裸の象徴性として「さみしさ」がある。目覚ましもなく鎧うこともなくたった。ブルースが
     聴こえてくる一句。

軸 
 腹だけを見たら私もお金持ち                          濱山哲也
 

 









































 


青砥たかこ 選(入選3
8句)

     
     銭湯で蘊蓄語る手術痕                              佐藤千四
    相棒がパンツ一丁夏が来る                          竹口みか子
    貴方には裸のわたしお見通し                             やっこ
   *オキシトシン孫とお風呂の日曜日                         由美子
    レトロ好き裸電球ぶら下げる                         ぷいこると
    人間のエゴを晒した裸山                             岡野 満
    デッサンの裸婦は太めに描いておく                      坪井篤子
    ヌードと呼べば芸術的になる裸                       橋倉久美子
      裸では礼を失しているお布施                          西山竹里
   *定年になり裸だと気づく朝                             月波与生
    おおっぴらに裸像見られる美術館                         瀬田明子
   *全裸より半裸のほうが恥ずかしい                        田村ひろ子
   *幼子がリカちゃん人形服脱がす                          アカエタカ
    裸眼では直視できない世の歪                        星野睦悟朗
   *夫から離れ見上げるダビデ像                             わこう
   *剪定しすぎて裸になった枝                            川喜多正道
    素裸で笑う赤子に敵はなし                            人見五郎
    羞恥心もう脱ぎ捨てている余生                         伊田網人
    裸婦の絵は君子のような顔で見る                       丸山 進
    ゆるキャラを脱げばひ弱なスッ裸                           颯爽
    王様へ裸ですよとメール打つ                          片岡柳川
   *袋とじにして慎みのある裸                                                           西山竹里
    口ばかり大きい雛は丸裸                            浮世っ子
    裸では入れてくれないレストラン                         BBブンゴ
    元気だな腹掛けだけの金太郎                          田村美穂
    丁寧に剥いて裸にする卵                             樋口りゑ
    こころには鎧をまとう裸婦の笑み                        澁谷さくら
   *裸では役目が果たせない案山子                        吉崎柳歩
    丸裸ですよお宅のゴミ袋                             山口悦子
    芸術と猥褻の差は布一重                            氷川の杜
    肉体美今の男は脱ぎたがる                          太田昌宏
    恥ずかしくないのは裸だからです                       森山文切
    露天風呂ほんのり透けるシルエット                     平子久仁子
   *重力に逆らった日もある裸身                             由美
     風呂場では着やせ効果が維持できず                     浅原幸子
秀3  裸婦像の前で眼鏡を拭かないで                          おさ虫
秀2*妻の背にホクロ見付けて真珠婚                        結城昭信
秀1*ファッションを究め裸にたどりつく                           早人
  何を纏っても生まれつきの姿にはかなわない。ファッションと裸がミスマッチでよかった。
   薄い皮剥ぐと玉ねぎすぐ裸                          青砥たかこ