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森山文切川柳句集『せつえい』 柳歩 - 2020/04/14(Tue) 17:45

当代一の若手川柳作家(かつWeb川柳推進者)文切さんから、表記の句集を頂いた。
さっそく開いて熟読したが、そこは私とは一世代(それ以上?)違う気鋭の作者、それだけにどの句にも強い独自性があり、かつ古老には読み解けない語彙(特にカタカナ)も多く、完読には時間がかかった。(コロナのニュースも気になったしね)
あくまでも私の視点だけど、紹介しておきたい。

○よく解る句、から
 沖縄にあるしりとりの「ん」の続き
 大人には低い転落防止柵
 喋ってはいるが会話はしていない
 内側の方が汚れているガラス
 蟹スプーン人数分はありません
 新しい指輪でチーママが歌う
 おみせやさんに「ひゃくまんえん」を渡す
 まるかいてちょんで終わっている日記
* Web編とそれ以外に分けてあったのだが、やはり「以外」の方が解る句が多かった。 手のひらが水の重みで窪んでいる
 じいさんの遺影は笑うのが苦手
 一斉に開く告別式の傘
 背番号10の原発作業員
 米軍のフェンス内にも咲くデイゴ
 たんぽぽが最前線に咲いている
刑務所が歩いて行ける距離にある
 追伸のどこにも句読点がない

○解る、たぶんこうだと思える句、から
 留守電が上手になってゆく帽子(帽子は少年の換喩?)
 サルモネラ菌には効かぬお説教(新型コロナウイルスにも!)
 二次元に戻りたがっているサクラ(絨毯になりたい?)
はんぺんかたまごかすじか退職か(このところ頭の隅から離れない?)
撫でられてその気になった桃の皮(○の扱いには気をつけよう!)
皮膚呼吸だけで生きると決めました(目立たぬように…)
風船が回る二分の二拍子で(紐が短すぎる?)
不埒なことを考えている奇数(偶数は大勢順応派かな?)
おっぱいを寄せすぎているグレーテル(色気がありすぎる妹)
古池に正統派だけ浮いている(私もその一人か?)
アマゾンの奥地のコインランドリー(鈴鹿の奥地にもあります)

○解るようで解らない、それでいて惹かれた句、から
 怪獣の口を消毒する係
 ひとつだけ白いゼムクリップの賛美
 サバ缶を開けても戻らない記憶
 最後の人類まであと十二人
 アラジンのランプを作る町工場
 ライバルに怯えて長靴を履いた

○私のキャパシティでは捕らえきれない句、から
 美濃和紙のブラキオザウルスの産毛
 ひらがなを逆から覗くクレーマー
 アリストトリスト家庭教師として
 中指を般若の口に入れている
 爆笑のWでtomorrowを〆る
四十肩らしきブルキナファリ大使

文切さん、ありがとうございました。

Re: 森山文切川柳句集『せつえい』 森山文切 - 2020/04/14(Tue) 19:21

お忙しい中丁寧にお読みいただき感激です。
こちらの句会の入選句もいくつか掲載させていただきました。
ありがとうございました。

しばらく投句を休んでいましたが、先月から再開しました。
こちらのネット句会にも投句させていただいております。

句集の作成、発行を通じて、またお読みいただいた方からたくさんの温かいお言葉をいただきました。投句は休み休みになるかもしれませんが、2冊目が出せるようにがんばります。

本当にありがとうございました!

Re: Re: 一部訂正してお詫び! 柳歩 - 2020/04/14(Tue) 19:58

○解る、たぶんこうだと思える句、から

留守電が上手になってゆく帽子 は、
留守番が上手になってゆく帽子 でした。

○私のキャパシティでは捕らえきれない句、から

爆笑のWでtomorrowを〆る は、
爆笑のWでtomorrowを〆る でした。

四十肩らしきブルキナファリ大使  は、
四十肩らしきブルキナファソ大使  でした。

大元を差し替えると、文切さんのコメントも消えてしますので、訂正箇所だけ記載させていただきました。たいへん失礼しました

Re: 重ね重ね! 柳歩 - 2020/04/14(Tue) 20:05

爆笑のwでtomorrowを〆る でした。

小文字で書いたつもりでしたが…。

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