目次29年8月号
巻頭言  「誌上互選」
すずか路
・小休止
・柳論自論「課題吟の評価」
・人と句「廣田 梢さん」
・例会
・例会風景
・宿題選評
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・エッセイ・その他
・大会案内
・編集後記

柳歩
柳歩整理

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たかこ

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巻頭言

「誌上互選」                                                                        

  『川柳すずか』の売り物の一つに「誌上互選」がある。平成14年2月から編集に携わるようになったが、同年7月号で「誌上互選会を始めます」と課題吟二句の投句を呼びかけた。翌月号で応募句をランダムに並べて掲載し、一人5句を選んで投票してもらうシステムである。誌友でなくても誰でも無料で参加できる。15年経った今でも変わっていない。会員、誌友以外で、この投網に最初に引っ掛かったのが、今では会の重鎮の橋倉久美子である。

 第一回の応募句は34句(17名)、翌月は61句、今月が96句(48名)だから、そんなに増えているわけではない。しかし「すずか路」は無理でも、この「誌上互選」には毎月投句してくれる誌友も少なからずいる。例会に出席する人数の倍以上が参加しているわけだ。

 一方、18年2月に開設したHPのネット句会は、今では150 名を超える投句者がある。投句料は無料ということでは同じだが、エクセルを介して原句のまま(コピーして)管理できるのでミスは少ない。誌上互選では所定書式に手書きされた句をパソコンで清記してから誌上に掲載するので、校正が大変である。校正者(たかこ・久美子)も参加するので、作者名は伏さねばならない。原句とのチェックも適わない(地理的、時間的にも)。掲載句に清記ミスがあってはならない。2句連記の投句用紙を短冊に切り分け、仮ナンバーの順に並べて最終校正を自分でやっているが、それでもミスはある。他の細かい苦労はご想像にお任せする。

 この「誌上互選」の胴元だけでも、12月×15年で180回務めたことになる。各人5句の選句ということは、当人にとっては、ほぼ絶対選である。つくづく思うのは、人の価値観というものは様々であるということだ。客観的に佳い句の条件というものはあろう。AIであれば膨大なデータ(作品)から学習し、公正な選句も可能かも知れない。だが現実には、誌上互選に限らず、およそ課題吟の選句というものは、選者の主観に委ねられているのだと認識せざるを得ない。それゆえ一回一回の互選の結果については、必ずしも句の良さと得票とは連動しないものなのだ。

                                        柳歩

 
すずか路より
木に化けた虫を突っつく夏休み 神野優子
座布団が飛んで居場所を明かされる 上村夢香
深追いはしてくださるな今ひとり 前田須美代
長崎忌語り部一人二人減る 栗田竜鳳
百日紅白い花なら涼しそう 岩谷佳菜子
百年後人類はまだ居りますか 西垣こゆき
病院で知人見掛けて知らぬふり 松岡ふみお
満員御礼の札が地球にかけてある 坂倉広美
こんにゃくを食べバリウムを追い払う 橋倉久美子
友和といわず百恵の息子です 北田のりこ
異常気象 四季の抒情をかき乱す 河合恵美子
水中に世界を作る蓮の花 落合文彦
帰省ごとに丸く大きくなる息子 中川知子
終の住処が穏やかだとは限らない 毎熊伊佐男
ちちんぷいぷい痛み飛んでく薬欲し 寺前みつる
さらさらと嬉しいことを書く日記 鈴木裕子
愚痴る間に楽しもう今朝の花 長谷川健一
相棒の愚痴が止まらぬティータイム 竹口みか子
猛暑でも今は見かけぬ夕涼み 瓜生晴男
生活の根が崩されて行く介護 加藤吉一
好きだった過去形でしか話せない 安田聡子
懸命にルール守って蟻の列 芦田敬子
暑中見舞い酷暑見舞いと書き直す 圦山 繁
草引きが主な作業の墓参り 千野 力
ひと暴れして遠雷になった雨 西川幸子
能面のわたし強がり寂しがり 鍋島香雪
夫婦喧嘩愛情引いた晩御飯 小出順子
還暦がこんなに早いとは知らず 高柳閑雲
手抜きした場所見逃さぬ梅雨のカビ 川喜多正道
そうめん派の妻に合わせるひやむぎ派 石崎金矢
友が来てしばらく水に浮く時間 柴田比呂志
母さんの丸が付いてるテレビ欄 竹内そのみ
またやってしまった真夜中のメール 樋口りゑ
落ちようかとどまろうかと迷う石 眞島ともえ
柳ケ瀬のネオンが消えて星を見る 加藤峰子
帰化しても朝の味噌汁焼き魚 福村まこと
苦虫を噛んだ入れ歯を掃除する 佐藤千四
ラジオ聴くために布団にもぐりこむ 青砥英規
心臓が弱く見て見ぬ振りをする 西野恵子
金沢がいいうちがいい旅終える 寺田香林
紫のバラの花束届く古希 瀬田明子
ぽち袋には入らない袖の下 西山竹里
葬式も墓もいらんと耳にたこ 岡ア美代子
揃ったら大酒盛りとなる家系 日野 愿
生きるため毒にもすこし慣れておく 澁谷さくら
走り続けたところでしょせん馬の脚 吉崎柳歩
優遇をしてもらえそう初参加 青砥たかこ
 

整理・柳歩

宿題「止まる・止める」 橋倉久美子 選と評
   ユニクロを着てはお高く止まれない 西山竹里
   連勝記録止めただけでも残せる名 加藤吉一
 止  正体を聞いて思わず箸止まる 北田のりこ
 軸  急に止まると少し不安になるいびき 橋倉久美子
宿題 共選「骨」 加藤峰子 選
   頭蓋骨バカだったことバレて無い 岩谷佳菜子
   今更ながら骨身に沁みる親の愛 加納明子
 止  一片の骨で恐龍語り出す 石崎金矢
 軸  骨がある草食系に見えただけ 加藤峰子
宿題 共選「骨」 毎熊伊佐男 選
   気骨ある女ばかりのいい仲間 鈴木裕子
   ああ夫婦墓の中でももめている 青砥たかこ
 止  骨のない男も傘も役立たぬ 圦山 繁
 軸  骨折らぬくたびれぬ僕はノンポリ 毎熊伊佐男
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選と評
   カーナビにエデンへの道でてこない 坂倉広美
   人間を猫だと思う猫といる 竹内そのみ
 止  酒は止めません長生きしたいので 橋倉久美子
 軸  鬼アザミ名前とトゲで好かれない 青砥たかこ
席題「花火」 清記互選 高点句
13点  渋滞の車列の中で見る花火 吉崎柳歩
10点  スマホには入りきらない大花火 坂倉広美
 7点  花火大会予行演習などしない 小出順子
   名残惜しそうな顔して散る花火 橋倉久美子
 5点  打ち上げる花火の下に汗がある 圦山 繁
   一人だとよけい淋しくなる花火 川喜多正道
 
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『細い』  応募90句
22点  細くても割って中見る蟹の脚 福村まこと
14   読経にはあまり向かない細い声 西山竹里
      細い道だと最初に言ってほしいナビ 吉崎柳歩
12    揉めている隣へ細く開けた窓 西山竹里
11  番付表の細い四股名も綱の夢 加藤吉一
  8点  細くてもいずれは太くなる亀裂 白井 昭