目次30年12月号
巻頭言  「来年の大会」
すずか路
・小休止
・柳論自論
・人と句「西山竹里さん」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・エッセイ・その他
・大会案内など
・編集後記

 


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巻頭言

「来年の大会」

 十二月これで辞めたろかと思う

 こんな句が句集に収められているはずはないので、たぶん『三重番傘』の柳誌の近詠欄にあったのではないか?
 三川連設立に尽力され、理事長や三重番傘の会長を長く務められた、故・矢須岡信さんの一句である。私がこの句を目にした時期もはっきりしないのであるが、その気持ちに妙に共鳴するものがあったので、よく憶えている。

 鈴鹿市民川柳大会は、たかこさんが会長に就任され、私が会長補佐として鈴鹿川柳会を運営することになった平成14年2月の翌年6月に第一回大会が開催された。会員も誌友もまだ僅かな、弱小川柳会であったに関わらず、たかこさんに唐突に開催を打診したのである。当時、堺番傘の会長だった中田たつおさんらの応援もあって、三重県内外から141名の参加があった。

 それ以来毎年開催し、今年の6月には16回を数えた。毎年130名前後の川柳人が参加してくださるが、運営するスタッフは、数の上では相変わらず貧弱である。
 毎年、大会が終わってホッとしていても、ルーチンワークをこなしているうちに、すぐに翌年の大会の選者を決めなくてはならない時期がやってくる。「そろそろ決めよう」と、たかこさんからせっつかれるのであるが、ついつい先延ばししてしまう。信さんではないが気持ちの中で「もう辞めたろか」と思ってしまうのである。選者を依頼してしまったら、もう逃げ出すわけにはいかない。本誌12月号表紙裏に大会案内を載せてしまったら、もうどんなことがあってもやるしかないのである。大会を、鈴鹿川柳会を辞める機会を逸してしまうのである。

 もちろん、信さんも私も本気で「辞めよう」と思ったわけではない。私にも理性というものがある。鈴鹿川柳会や大会にメインスタッフとして関わってきたが、関わってきたからこそ、そこから育てられて今の自分があるのだということも、充分理解している。

 矢須岡信さんは病気や体力の衰えで三重番傘の会長を降りられたが、私はまだ元気だ。たかこさんが仰るように、二十回大会までは頑張ってみようか?
                                        柳歩

 
すずか路より
クラス会僕だけいない写真来る 石崎金矢
ローマ字で自己紹介をする神戸 福村まこと
親父さまはいい人だったなど嫌み 佐藤千四
覚悟して作り笑顔を医者に向け 西野恵子
程程の程をしょっちゅう間違える 瀬田明子
どの針も時計回りで行く時計 西山竹里
白菜を送ればエビスビール来る 日野 愿
人が好き宴会が好き飲んでます 岡ア美代子
前向きになれないときの避難場所 澁谷さくら
赤い花植えて心はクリスマス 神野優子
CDも一役買った村祭り 上村夢香
美しい指だね苦労してないね 前田須美代
未使用の発煙筒は期限切れ 佐藤近義
そら出たぞ妻の認知が芽を吹いた 坂 茜雲
やな予感跳んだつもりが水の中 大川里子
自販機のホット目に付く散歩道 岩谷佳菜子
収納の場所があるので仕舞い込む 西垣こゆき
生きている証シャッター開ける音 松岡ふみお
みんな狂ってみんな叫んで年が暮れ 坂倉広美
よく笑う犬も仲間に入れてやる 勝田五百子
平成最後が枕詞になっている 橋倉久美子
指名手配もキラキラネームついている 北田のりこ
優勝せねば経済効果上がらない 河合恵美子
平坦な場所でもつれる長い足 中川知子
伸び代のついえた身にも伸びるヒゲ 毎熊伊佐男
毒か薬か口移しして飲まされる 寺前みつる
回り道した人生も役に立つ 奥田悦生
昼の月おぼろ月ほど風情なく 村井一朗
ひとことの悔い忘れたい熱いお茶 鈴木裕子
免許証を返しても乗る車椅子 長谷川健一
夫腰痛日にち薬とイライラと 竹口みか子
秋は好きマツタケ飯に栗御飯 瓜生晴男
大き過ぎると貰い手のないさつま芋 加藤吉一
みかん狩り日陰のみかん味見する 安田聡子
夕刊を止めて九百円浮かす 芦田敬子
ヘマをするから人生は楽しめる 圦山 繁
人並みにやるべき事はやっておく 千野 力
上げられず部屋の死角に蒲団積む 西川幸子
しがらみを残し飛行機離陸する 小川はつこ
納豆を食べてきたのにへこたれる 小出順子
痩せてきているのにできた脂肪肝 川喜多正道
セーターの毛玉をとって冬の旅 柴田比呂志
早送りしている様なカレンダー 竹内そのみ
道はまだ先に続いているはずさ 樋口りゑ
恒例だからやっぱり欲しい吊し柿 眞島ともえ
ステテコをパッチに替える十二月 吉崎柳歩
若いはず息子と同じ歳だった 青砥たかこ
 

整理・柳歩

 

11月24日(土)例会より

宿題「巡る」 青砥たかこ 選と評
   巡りくる亥年七回忌を迎え 鈴木裕子
   巡礼にキャリーバッグは似合わない 吉崎柳歩
 止  オフレコが瞬時にネット駆け巡る 瀬田明子
 軸  来世では巡り逢いたくありません 青砥たかこ
宿題 共選「スマホ」 岩谷佳菜子 選
   情報が重いと文句言うスマホ 青砥たかこ
   花でさえスマホ向けるとポーズとる 北田のりこ
 止  スマホからもらう薄っぺらな知識 橋倉久美子
 軸  盛り上がるスマホライトのコンサート 岩谷佳菜子
宿題 共選「スマホ」 坂倉広美 選
   スマホ買う時代遅れになりそうで 西垣こゆき
   お財布は忘れても忘れぬスマホ 青砥たかこ
 止  赤ちゃんをしばし忘れているスマホ 吉崎柳歩
 軸  妻の留守スマホが妻の座に座る 坂倉広美
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選と評
   病院食知らないものは出て来ない 石崎金矢
   廃校も知恵を出し合い再利用 岩谷佳菜子
 止  ヒント出されてよけいにわからないクイズ 北田のりこ
 軸  季節限定食べなきゃ損と思わせる 橋倉久美子
席題「届く」 清記互選 高点句
 9点  お布団と母が兄嫁から届く 青砥たかこ
 8点  弁当が届いてほっとする幹事 吉崎柳歩
 5点  踏み台を置いても届かないあなた 橋倉久美子
 4点  一度買ったらカタログがまた届く 橋倉久美子
   手が届く範囲に七つ道具置く 北田のりこ
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『染まる・染める』  応募98句
 1 3点  寅さんに染まると旅に出たくなる 吉崎柳歩
 1 2点   腹黒くなって政治家らしくなる 濱山哲也
    頬染めた頃もたしかにあった妻 吉崎柳歩
    親の色に染まるものかと反抗期 圦山 繁
 1 1点    老いたってまだ頬染めるときがある 日野 愿
     パソコンに染められ個性ない賀状 加藤吉一
    染めむらが一点物の味を出す 西川幸子