目次01年9月号
巻頭言 「ひまわり」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「案山子を読んで2」
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・ポストイン
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・編集後記

 


たかこ
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巻頭言

「ひまわり」

 
ひまわり、と聞いたら皆さんはまず何が頭に浮かびますか?

向日葵の花、ゴッホの絵、気象衛星の名前、これらは華やかで夏のイメージですが少し違ったところで、映画「ひまわり」もありますね。この映画は、一九七〇年に公開された、イタリア、フランス、ソ連の合作だったそうです。映画館では見たことがありませんが、かなり前ビデオで見ました。ソフィアローレンの毅然とした美しさ、大国ソ連の一面のヒマワリは圧巻でした。そのヒマワリがこうべを垂れているところも、反戦映画らしいところでしょうか。

真夏を象徴する「ひまわり」ですが、俳句の季語では「晩夏」となっています。ですが、陰暦では六月の異称だとか、日本語はややこしいものです。季語に関係なく詠まれた川柳を少し拾い上げてみましょう。

なお、不思議なことに、柳歩さんも、私もひまわりの入った句がありませんでした。

ひまわりなのでなぐさめてもらえない   句集・だから素顔で   橋倉久美子

ひまわりの迷路で開くピルケース    句集・かつぶし     加藤  鰹

ヒマワリは無口で八月の酷暑       川柳宮城野・八月号    相田みちる

ひまわりで埋め尽くされてしまう海      ベストコレクション   赤松ますみ

ひまわりに夜がゆっくり絡みつく        川柳葦群・2018   柴田 美都

ひまわりの声でお暑うございます        川柳びわこ・八月号   能仁 澄子

ひまわりの迷路あの日がまだ続く        川柳さっぽろ・八月号  山本 貞子

ひまわりとコスモス咲いた夏の畑          川柳あさひ・八月号  日比野まりえ

担当はひまわり熱く大きな右手          凛・夏号        浜  純子

向日葵を愛し解脱の夏を生き            川柳おかざき・八月号  長坂 令子

ひまわりよ涼しいはなししませんか      ポケットの水たまり   森中恵美子

                                         たかこ

 
すずか路より
倦怠期パズル一つが埋まらない 柴田比呂志
哀しみへトランペットは天を突く 竹内そのみ
ぽっかりと仔猫一匹分の穴 樋口りゑ
夏山に出かける元気出ない夏 眞島ともえ
弟を褒めれば兄のふくれ面 小林祥司
隠すのを止めたら誰も気付かない 藤村洋子
上手下手問わない村の盆踊り 恵利菊江
ふる里のしきたり守る老移民 福村まこと
呆けたとて歴史を忘れてはならぬ 佐藤千四
除草剤撒いて草にもある命 西野恵子
雨雲が近づいてると鳴るスマホ 瀬田明子
戦死者の六割餓死という事実 西山竹里
生き物はもう飼えないな我が余命 日野 愿
言われたから言って返しただけのこと 岡ア美代子
外に出ることが命がけの暑さ 澁谷さくら
和箪笥が母の昭和史語りだす 神野優子
カラオケのマイクわたしのためにある 上村夢香
カラスウリ捜すゴルフはそっちのけ 前田須美代
朝顔が昼も咲いてる黒い雲 佐藤近義
盆参りあの世が少し見えてきた 坂 茜雲
いざ海へプール育ちは波に負け 大川里子
雑草と呼ばれたくない蛍草 岩谷佳菜子
もう直に父の手摺りが役に立つ 西垣こゆき
挨拶の言葉は「暑いね」で足りる 松岡ふみお
たわごとを言うほかはない嵐の夜 坂倉広美
衝動買いされて泣いてる空財布 勝田五百子
写真ばかり撮って何にも見ていない 橋倉久美子
誰でもできるからくじ引きで決める役 北田のりこ
泣き笑いしながらお茶をすすり合う 中川知子
ゴミも三倍お盆休みの台所 河合恵美子
お祭りの熱気台風には勝てぬ 落合文彦
本来の夢は寝てないときに見る 毎熊伊佐男
またひとり「名簿削除」と便りあり 村井一朗
有意義に今日過ごせたか月に聞く 奥田悦生
蝉しぐれに負けないように朝の経 鈴木裕子
耳が肥えたせいか話がつまらない 竹口みか子
土砂降りの雨が雷まで連れて 瓜生晴男
平均寿命延びて重たい免許証 加藤吉一
ヨイショッと今日も何度も出る言葉 安田聡子
おべんちゃら言わない友とランチする 芦田敬子
クマゼミからバトンを受けた法師ゼミ 圦山 繁
宿題をやっと半分じき九月 西川幸子
同い年だったのですね喪の通知 小川はつこ
発表会コンクールよりやや和み 小出順子
猛暑日も夜は涼しくなる避暑地 川喜多正道
詩人にはなれず富豪に尚なれず 吉崎柳歩
見劣りはしても魂込めた本 青砥たかこ
 

整理・柳歩

8月24日(土)例会より

宿題「募る」 橋倉久美子 選と評
   応募者が一人も来ないので閉める 鈴木裕子
   買う人を募る看板草の中 芦田敬子
 止  秘密裏に募るしかない共犯者 吉崎柳歩
 軸  寄附を募らねば修理もできぬ屋根 橋倉久美子
宿題 共選「長い」 岩谷佳菜子 選
   暇らしい息子初めて長メール 勝田五百子
   ビールから湯割に変えて長くなる 橋倉久美子
 止  刃渡りより必ず長く作る鞘 福村まこと
 軸  妻の前長い溜め息つく夫 岩谷佳菜子
宿題 共選「長い」 加藤吉一 選
   長い目で見ていただいているらしい  竹口みか子
   長い友のはずだと髪にぼやく父 中川知子
 止  アルバムを突き出る長い物語 福村まこと
 軸  沈没船長い宝の持ち腐れ 加藤吉一
宿題「自由吟」 青砥たかこ 選と評
   増税の前に値上げが目白押し 川喜多正道
   素麺の一部の隙も見せぬ帯 西山竹里
 止  裏道で日傘を試す伊達男 福村まこと
   ゴーヤ茶が腸をきれいにしてくれる 青砥たかこ
席題「タオル」 清記互選 高点句
 8点  入院の準備にとりあえずタオル 橋倉久美子
 7点  絞殺をするには向いてないタオル 樋口りゑ
   名を書いてはいけない政治家のタオル 坂倉広美
   キャラクター描いて人気の出たタオル 橋倉久美子
 5点  バスタオルやめて洗濯物減らす 毎熊伊佐男
   ボロボロになるまで仕事するタオル 芦田敬子
   じいちゃんに巻かれ不幸なバスタオル 小川はつこ
   バスタオルかけてもらった昼寝の子 小川はつこ
   温泉が好きでタオルは必需品 西垣こゆき
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『 パンク 』  応募104句
  16点  カードならパンクするほどある財布 吉崎柳歩
     パンクする前に小出しに言う文句 樋口りゑ
  14点   別腹があるからパンクしない腹 中川知子
      断れずパンクしそうなスケジュール 芦田敬子
    9点   詰め放題欲の一個でパンクする 芦田敬子
   8点   パンクとは無縁になっている戦車 小出順子
     人間は言葉ひとつでパンクする 濱山哲也
   7点  言い訳でパンクしている帰り道 樋口りゑ
     裏方でパンク修理をする幹事 福村まこと
     不渡りの前夜は丸いお月さま 佐藤千四
    脳味噌がパンクしそうなカタカナ語 岩田眞知子