目次04年1月号
巻頭言 「オミクロン」
すずか路
・小休止
・川柳つれづれ
・人と句「 川喜多正道さん
・例会
・例会風景
・没句転生
・アラレの小部屋
・前号「すずか路」散歩
誌上互選
・インターネット句会
・お便り拝受・あしあと
・大会案内など
・年賀広告
・編集後記

 


柳歩 
久美子・柳歩整理
繁・惠子
柳歩
たかこ

たかこ
柳歩
久美子
丹川 修さん 
柳歩









 
バックナンバー

25年12月(240号)   29年12月288号)  03年12月336号)
25年11月(239号)    29年11月287号) 03年11月(335号)
25年10月(238号)   29年10月286号)  03年10月(334号)
25年 9月(237号)  29年 9月285号)  03年09月(333号)
25年 8月(236号)    29年 8月284号) 03年08月(332号)
25年 7月(235号)  29年 7月283号) 03年07月(331号)
25年 6月(234号)    29年 6月282号)  03年06月(330号)
25年 5月(233号)    29年 5月281号)  03年05月
(329号)
25年 4月(232号)    29年 4月280号)  03年04月(328号)
25年 3月(231号)    29年 3月279号)  03年03月(327号)
25年 2月(230号)   29年 2月278号)  03年02月(326号)
25年 1月(229号)    29年 1月277号)  03年01月(325号)
24年12月(228号)   28年12月276号)  02年12月(324号)
24年11月(227号)  28年11月275号)  02年11月(323号)
24年10月(226号)  28年10月274号)  02年10月(322号)
24年 9月(225号)   28年 9月273号)  02年09月(321号)
24年 8月(224号)   28年 8月272号)  02年08月(320号)
24年 7月(223号)   28年 7月271号)  02年07月(319号)
24年 6月(222号)   28年 6月270号)  02年06月(318号)
24年 5月(221号)   28年 5月269号)  02年05月(317号)
24年 4月(220号)   28年 4月268号)  02年04月(316号)
24年 3月(219号)  28年 3月267号)  02年03月(315号)
24年 2月(218号)  28年 2月266号)  02年02月(314号)
24年 1月(217号)  28年 1月265号)  02年01月
(313号)
23年12月(216号)   27年12月264号)  01年12月(312号)
23年11月(215号)   27年11月(263号)  01年11月(311号)
23年10月(214号)
  27年10月(262号)  01年10月310号)
23年 9月(213号)
 27年 9月(261号)  01年09月309号)
23年 8月(212号)  27年 8月(260号)  01年08月308号)
23年 7月(211号)
  27年 7月(259号)  01年07月307号)
23年 6月(210号)
  27年 6月(258号) 01年06月306号)
23年 5月(209号)
  27年 5月(257号) 01年05月305号)
23年 4月(208号)
  27年 4月(256号)  31年04月304号)
23年 3月(207号) 
27年 3月(255号)  31年03月303号)
23年 2月(206号)
  27年 2月(254号)  31年02月302号)
23年 1月(205号)
 27年 1月(253号)  31年01月301号)
22年12月(204号)
  26年12月(252号)  30年12月300号)
22年11月(203号)
  26年11月(251号)  30年11月299号)
22年10月(202号) 
26年10月(250号)  30年10月298号)
22年 9月(201号)
 26年 9月(249号) 30年 9月297号)
22年 8月(200号)
 26年 8月(248号)  30年 8月296号)
22年 7月(199号) 
26年 7月(247号)  30年 7月295号)
22年 6月(198号)
  26年 6月(246号)  30年 6月294号)
22年 5月(197号)
  26年 5月(245号)  30年 5月293号)
22年 4月(196号)
  26年 4月(244号)  30年 4月292号)
22年 3月(195号) 
26年 3月(243号)  30年 3月291号)
22年 2月(194号)
  26年 2月(242号) 30年 2月290号)
22年 1月(193号)
 26年 1月(241号)  30年 1月289号)


                         
以前のバックナンバー

 

巻頭言

「オミクロン」 

あけましておめでとうございます。

 今年も、あまりお目出たくはない状況の中で新年の幕が開いた。昨年の正月号の巻頭言の記憶があって調べたら、やはり「エビデンス」と題して私が書いていた。巻頭言は現在、たかこ、柳歩、久美子の三人が順番で執筆しているが、一年十二ヶ月は三で割り切れるので、このままだと未来永劫、正月号の巻頭言は私が担当することになる。順番を変えるとか執筆者を増やすとか、何らかの手を打ってもらわねばなるまい。

 久美子さんが執筆に加わったのは令和二年十一月号からなので、二年前、つまり令和二年正月号の巻頭言は、たかこ会長が書いていた。その頃はまだ我が国では憂慮されていなかったので、新型コロナのことには一言も触れてはいない。締めくくりに、「今年は東京五輪が無事開催されることを、まず祈りたいものです。」と、あるだけだ。

 巻頭言で新型コロナに触れたのは、やはり私が執筆した令和二年四月号が初めてだった。「令和二年は、広島、長崎への原爆投下を始めとする悲惨な戦争の終結の年、昭和二十年に次いで、日本人にとって忘れられない年になるだろう。戦勝国にとってもおなじことで、新型コロナウイルスには手の打ちようのない様相を呈している。」と書き出している。「四月四日には東京で百十八人の新たな感染者が発生〜」「我が鈴鹿市民川柳大会も、来年への延期を余儀なくされた」などとある。
 
 令和三年正月号の巻頭言は、「新型コロナの感染者数は、大晦日に全国で4519人(重症者681人)、東京都で1337人(重症者89人)と、いずれも過去最多の著しい拡大傾向の中で年を越すことになった。」と枕に書いている。

 東京のオリパラが無観客で開催され、菅内閣が退陣したあと、日本ではデルタ株が急速に沈静化した。世界では欧米を中心にオミクロン株という変異種が感染爆発を起こしているものの、我が国では水際対策でなんとか持ちこたえてきた。だが、新年四日には東京で103人、全国で782人(内、オミクロン244人)感染と予断を許さない状況になってきた。救いは、オミクロンは重症化しにくいということか?

 今年も「鈴鹿市民川柳大会」をどうするか、決断を迫られている。
                                                                       柳歩 

 
すずか路より
ゆずり葉はないが平和へ鏡餅 河合恵美子
紅葉のあとに落ち葉の後始末 落合文彦
パンプキンスープは母の子守歌 竹尾佳代子
認諾料佐川が払う訳じゃない 毎熊伊佐男
月蝕など無かったように浮かぶ月 戴 けいこ
東京に負けじと光るオリオン座 河内秀斗
古希過ぎのガン病巣に見る斜陽 村井一朗
言い負けて辛子効かせる味噌おでん 西岡ゆかり
ヤシの樹が揺れてハワイに居るみたい 奥田悦生
賀状書き終えていねいに洗う筆 鈴木裕子
懐にカイロ忍ばせ昼散歩 瓜生晴男
通院の妻思い出す雪の朝 加藤吉一
反対をすると理由を聞いてくる 芦田敬子
大富豪はしゃいでみせる宇宙船 圦山 繁
アベさんは知らん顔するアベマスク 小川はつこ
逆算で予定立てても急かされる 西川幸子
ふわふわと仔犬のような雲ひとつ 水谷ちか子
師走まで夢とロマンで耐えてきた 長谷川健一
百億円あったらバカになりそうだ 小出順子
氏神様すこしざわめく三ケ日 藤村洋子
居酒屋の片隅かるくなる時間 柴田比呂志
琴線に触れたあなたと共白髪 竹内そのみ
年金の財布を開けるおめでとう 小林祥司
初雪は静かに積もるほうがいい 眞島ともえ
やる気だけあるが体がギブアップ 加藤峰子
医師の指示守り真面目に飲んでいる 福村まこと
イルミネーション樹々は眠っていたいのに 佐藤千四
氷山の崩落海の淡水化 瀬田明子
第六波来ぬうち急ぎ町へ出る 満月庵
岸田さん聞いてるだけの悪い癖 寺井一也
照ノ富士だけではできぬ土俵入り 西山竹里
気持ちよく酔ってその日を締めくくる 澁谷さくら
棺桶に入れてほしいと頼む本 玉木りょうこ
名演技曲は知らぬが黙らせる 磯浜基十
罪のないアベノマスクが嫌われる 神野優子
そして冬温泉通にワイン通 前田須美代
置くよりも捨てれば居場所広くなる 坂 茜雲
初雪もどんと積もれば風情なし 大川里子
防犯カメラ嫌われながら出す成果 岩谷佳菜子
三ヶ月通らぬうちに家が建つ 西垣こゆき
ストーブの引力避ける術がない 松岡ふみお
切り札は年齢だけの老いの意地 坂倉広美
味付けは酒と辛子が多い寡夫 竹島 晃
マイクから落ちてましたと呼び出され 勝田五百子
あこがれていた還暦にたどりつく 橋倉久美子
大雪に千日紅がまだ元気 北田のりこ
母の道辿り始めて母を知る 中川知子
わたくしを育ててくれた蒸かし芋 吉崎柳歩
ドラマから学ぶ経験し得ぬこと 青砥たかこ
 

整理・柳歩

12月27日(土) 出席16名 欠席投句27名より

宿題「反対」 𠮷崎柳歩 選と評
   代案もなく反対が言いにくい 橋倉久美子
   反対の意見に愛があり迷う 戴 けいこ
 止  反対に進んでほしくない順路 西山竹里
 軸  正論に反対ばかりする与党 𠮷崎柳歩
宿題 共選「おおらか」 加藤吉一 選
   おおらかな人だ注いだら泥も飲む 橋倉久美子
   おおらかに育て巨大化したペット 玉木りょうこ
 おおらかに分別してはならぬゴミ 橋倉久美子
 軸  二刀流が育つおおらか首脳陣 加藤吉一
宿題 共選「おおらか」 西川幸子 選
   寛大に済ませてくれぬネズミ捕り 圦山 繁
   おおらかに暮す為には金も要り 関本かつ子
 止  おおらかな上司に伸びぬ棒グラフ 白井 昭
 軸  うんうんと聞いてくれ又押し付けず 西川幸子
宿題「自由吟」 橋倉久美子 選と評
   活けられて余命宣告された花 圦山 繁
   冷蔵庫の寒さに耐えている卵 加藤吉一
 止  皮むきを省略できぬ吊し柿 佐藤近義
   使うのは一年ぶりというマナカ 橋倉久美子
席題「きらきら」 高点句
 8点 青春がきらきら光る甲子園 加藤吉一
 6点 きらきらの爪じゃいられぬ育児中 河内秀斗
 5点 紙とペンあればきらきらする老後 河内秀斗
  コロナ禍の中できらきら二刀流 加藤吉一
  観光客減ってきらきら光る海 河内秀斗
  クリスマス仕様で街が目を覚ます 西垣こゆき
 4点 妻でない人と探したオリオン座 𠮷崎柳歩
誌上互選より 高点句(一人5句投票)
前号開票 『決める・決まる』  応募108句
  19点  飲む前はいつも二合と決めている 西山竹里 
    葬式の日取り自分で決められぬ 𠮷崎柳歩
  17点    特売で決まる今夜の鍋の中 大川里子
  15点  ついてゆくと決めた夫がついてくる 戴 けいこ
  11点   欠席と決めて言い訳思案する 鈴木裕子
  10点   決められたとおりに進む展示室 西山竹里
    9点   世帯主だけど決定権はない 濱山哲也
     結局は値段で決めるショッピング 坂倉広美
   7点   懐に入る議案はすぐ決まる 勝田五百子
   負けた方のお辞儀で決まる囲碁将棋 加藤吉一
   座る場所自然に決まる趣味の会 鈴木由美子
   どうやって決めるかをまず決めておく 橋倉久美子